書架

読書記録とか。

フレデリック Selection ※途中経過

バンドスコア。 ドン!

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ベース歴一年になった。
進捗……10曲中、8曲。
上手く合わせられるかは別として、音符を追うことは進めた。
途中でGLAYやらなんやらかんやら挟まなければもう一曲くらいは進めたのかもしれないけれど、それには目をつぶって……。



1. オドループ
エイトビートで刻みまくる。 速い。 指が死ぬ。

2. ディスコプール
未プレイ

3. 人魚の話
休符を弾く!
ハマると無茶苦茶楽しい。 一寸でもズレるとたぶんベースが一番目立つので一人で演奏してるのに緊張する。(笑)

4. オワラセナイト
ロディアス。 ベースラインがキャッチーな雰囲気。
途中、曲全体がキメで進むパートはスタッカートや弦を超えての16分カットが鬼。

5. DNAです
基本はリズム隊に徹する。 『ぐるぐる回る』は本当に回る。

6. 愛の迷惑
三原康司さん『ベースの難易度は★★★★★です』
速い。 ★もう一個くらいおまけして追加してくれても良いと思う。
でも手癖で突発的にラインたどりたくなるのもこの曲。 指板で右往左往する、無茶苦茶動いて忙しい。

7. ハローグッバイ
未プレイ

8. トウメイニンゲン
多分一番トライしてる。
疾走感とタイトさが交互にくる、楽しい。

9. ひっくりかえす
苦手! 1日で暗譜出来たのは覚えているけれど曲と合わせてあまり練習してない……曲は好きでよく聴くのに、苦手意識が深層心理に根付いてる感……。
4~7(たまに9)フレット辺りだけで、色んな表現が出来るんだと勉強になる。

10. オンリーワンダー
エイトビートで刻みまくる。 速い。 指が死ぬ。



こんな感じ。
難しい。 いや、難しい。 難しいんやで。(念押し)
一曲を通して演奏してみるとまだまだ詰まったり走ったりモタったりなので、もっと練習!

「ロウソクの科学」が教えてくれること

本当は二つ一気に纏めたかったけど文章量ヤバくなりそうだし一冊一冊……。

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「ロウソクの科学」が教えてくれること
著者/ 尾嶋 好美・監修/ 白川 英樹

サイエンス・アイ新書。 科学系ではブルーバックスが有名だけれど、こういう新書もある。 大体ブルーバックスの隣に纏めて置いてある。 当たり外れの多そうな印象だけどフルカラーなのは強み。
図説も多く、ページ数のわりに1日あれば読めてしまう。

「ロウソクの科学」とは電磁誘導等で有名な科学者・ファラデーが児童・一般向けに行った全六回のクリスマス公演のタイトルとほぼ同じ。 このタイトルで科学者兼雑誌編集者のクルックスによって編纂されて書籍が出版された。

原著は岩波のを持ってるけれど、後半は結構難しくなってくる。 絵はあるが白黒。
原著だから雰囲気維持のため仕方ない面もあるが解説も各章の終わりや一番最後の注釈纏めまで飛ばなくてはいけない仕様。

そういった面倒くささと、原著にある長ったらしさを省いてくれたのがこちらの本。
図説はもちろん、実験の様子を写真で大きく取り上げ、一部を現代風にアレンジして読者が取り組めるような解説がなされている。
ぶっちゃけ、コレだけ読んでも「ロウソクの科学、中身なら知ってる」と言えるレベルには上手く纏めてあると思う。
実際、カットも多いけど必要なところは纏めてあるので喩えるなら地上デジタル放送・副音声や解説データ放送付きって感じ。

ファラデーはロウソクに物理現象の内包を見ていて、ロウソクが燃えるのはなぜか? また、燃えないのはなぜか? はたまた、ロウソクに含まれる炭素が燃料に適しているのはなぜか?
を、順を追いながら説明していく。
その長ったらしく掴みどころのないシーンは大胆にカットして、( 例えばファラデーが毛管現象の例に出した金網を用いた表面張力の説明とかはバッサリ
) 逆に必要に応じて解説を加筆して再編集した抄訳。

読みやすく理解しやすいんだけれど、この本はどちらかというとガイド的な感じの役割で、この本に対するそれ以上の感想がなかなか出てこない……。
物質の三態からキチッと図説いれてくれてるので、科学苦手でも「えーっと……」とかならずに済むのはスゴく良い。
写真がオールカラーなので実験の様子が分かりやすい。 綺麗。 サイエンス・アイの強味を発揮してるのも良い。
ファラデーが紹介したロウソクとそれにまつわる科学的側面が知りたいだけならコレで十分。

監修者の白川教授はノーベル賞を受賞した科学者だけれど、彼が学生時代にロウソクの科学を読破できなかったというのは意外。 確かに、原著って文章だけではその場を想像しづらいシーンやらが多いんですよね。 金網の表面張力とか。 いきなり金網取り出して水に突っ込むとか現場見てねーとわからんわ。 こちとら頭の中にロウソクしか用意出来てないってのに。 ( まだ言う )

今現在はこの本の内容を受けて、岩波の「ロウソクの科学」をのんびり読んでるところ。

※ネタバレ注意※ 100均手品 ~Wonderful Magic Series 1

本も読んだんだけれど、二冊まとめて記事にしたいので閑話休題で突然の百円手品ドン!

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Wonderful Magic Series 1
『トランプの抜き取り術 』

家族がいきなり買ってきた。
多分仕入れ場所は近所のシルクという名の百円均一のおもちゃコーナーかと思われる。
箱の中にはマジックの説明と他人を騙すことしか考えていない小賢しいトランプカードもどきが数枚入っている。

以下、ネタバレあり。





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一度見たら忘れられないギャグセンスの高さ。

このカードを見るだけでネタはわかってしまうけど敢えて記載しておく。
いや、ホラ、パーティーグッズ好きな人はとっくに知ってるネタかもしれないけど、だそりは初めてだったから!

①先ず、カード全てを相手に見せ、その中から一枚の数字と模様を覚えてもらう。
②その後、それらのカードを切って一枚抜き取り、手元に残るカードを相手に再度見せる。
③あら不思議! 覚えてもらったカードがない! あなたの選んだカードは確実に抜き取られたのです……。

④というか、最初に見せた各々の数字と模様のペアは、二回目の確認時にはどこにもない。
( 二回目に相手に見せるときはカードを引っくり返して見せるのがミソ! )

感想。
何とも小賢しい。笑
技術的には扇形に如何に素早く広げ、手で片側の数字を隠す事と、後は勘の良い観客でないことを祈る必要がある。
ネタがわかってしまうと騙してるこちらまで呆れてしまうほど攻撃的な仕掛けに笑ってしまった。 いっそ清々しいレベル。
でも、ネタがわからないレベルでササッと新鮮に演出を仕上げてしまえばなかなか良い線いけるのかもしれない。

遊んでてちょっと面白かったので、今度は自分で見てみよう。

科学でアートを見てみたら

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著者はフランスの科学系雑誌『Pour la Science』副編集長でコラムニストの ロイク・マンジャン。

全6章( 動植物・数学と情報・天文・地理気候・医学・科学技術 )の観点から芸術作品や科学を紹介するアソート系の一般向け書物。
アソート系の利点として、ざっくばらんに多くの事柄を紹介してくれる気付きにはなるが、欠点はやはり本来は一つ一つで一冊の文献が出来る内容が薄まりすぎているという点。 学術書とは呼べず、タイトルの壮大さに反して雑学書に近い。
ただ、雑学書としては優秀。

メインの構成に至る前に、作者によるはしがきが巻頭に数ページ寄せられて、その持論を証明するかのように科学×アートの旅が始まる。


『科学と芸術はどちらもクリエイティブな分野であり、そもそもが不可分な存在である。』


レオナルド・ダ・ヴィンチの名前はあちこちで出てくる。 樹木の断面の面積則にはじまり、布のドレープに至るまで、『またお前か…』となるけど、それだけ芸術に科学的知見( 観察と研究 )を寄せていたことがわかる。

前記事で紹介した『砂絵のソナ』等、日本ではぶっちゃけドマイナー極まりない幾何学の現地ものや、山の付近でレンズ雲が目撃されるのには山岳波という風の定常波の悪戯である等という明日使えるトリビアなど、マジもんにアソートぶっこみドン!

そんな中から個人的ピックアップ。

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リュクルゴスの杯 (画像は177Pより)

この杯は4世紀のローマで製作されたクランベリーグラス。 光源が外からと内からで色を変えるこのクランベリーグラスは、モルフォチョウなどの翅に見られる構造色を利用したガラスで、現在ではゲランやディオールの香水瓶に利用されてるシャレオツ(死語)な逸品。
このクランベリーグラス、長らく原理がわかってなかったそうだが、解析の結果、金属の微粒子が練り込まれていたと判明。
光を照射すると金属とガラスの境界面で金属の自由電子が光と共鳴・振動して『プラズモン励起』を起こし光を吸収したり散乱させるので (この辺は電子と光の波長という量子的な相互作用があるけれどこの本では割愛されてる) 、光源の場所によって色が変わって見えるというもの。

まあ、こんな感じで雑学ネタにはピッタリだった…。
ターナーの絵とその絵の描かれた年月から『風景絵画が赤っぽいと空気に粒子(粉塵)が多いのでは?!』と推測
サハラ砂漠で実際に芸術家とコラボって確認
等々アツい展開もチラホラ。 このターナーの検証は特に科学×アート感あって良き。


個人的には誤字と訳の調子が気になった (96P~多いjiki程、 142P~なrば、とか…)
けど、科学技術がいかに発展しても、人間は注意を怠る生き物であるという暗喩をアート的に隠したんだと認識することにした。( 違う )

砂絵と幾何学 ソナ・ルソナ・ルンダ幾何学

さて。クイズ大会。
ここに、ドットを用意いたしましたドン!

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a の図をご覧ください…。
ドットの間に通る線が確認できますね。
さて、この線パターンは機織り模様と呼びますが、この機織り模様のパターン、一筆で描けたのでしょうか?!

……という遊びを、創作アカウントの縁者を巻き込んでしていた。 (付き合ってくれた皆さんありがとう!)
因みに、a は書ける。 数学的な法則があり、機織り模様のパターンの場合、縦列と横列のドット数にある最大公約数が、このパターンに必要な線の数と算出された。
( 縦3列、横4列→3と4の最大公約数は1→一筆で描ける
縦4列、横4列→4と4の最大公約数は4→4回に分けて描く )

このドットと線で織り成す幾何的な絵は、中央アフリカ地域発祥の民族伝統的なサンドアート。
民話、寓話、小噺や訓戒を語り部となる人物が語りつつ、ドットを置き、そして線を描いていく。
言わば此れは、物語の絵。

出典元は『科学でアートを見てみたら』という大判の書籍。

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書籍についてはまだ途中までしか読めてないので後日。
ただ、今回はこの検索にも殆んど上がって来ない『ソナ』を語りたくて忘れないうちに記事を作成。笑

中央アフリカで暮らすチョクエ族の語り部が(多くの場合)砂に描く物語の絵は、『ソナ』と呼ばれ、特に一筆で描くものを『ルソナ』と呼ぶ。
解析の結果、メジャーなパターンは6つあり、各々『機織り』や『ライオンの胃袋』等といったパターン名を持つ。 今回クイズに出したのは『機織り』にあたる。
ルンダ幾何学という学問名も与えられた。

面白いのは、これ、日本のGoogle検索に殆んど上がってこない!
ソナを文化とするチョクエ族の名を検索すると仮面ばかり出てきて画像欄が軽くホラーになる。笑
英語版wikiにチラッとある程度。 よくもまあドマイナーなものをぶっこんだなと感心するばかり…。

文化って、知られないと、語り継がれていかないと存続することはおろか、存続していた事実も失われてしまう脆弱さがある。
実際、チョクエ族もソナの紡ぎ手が減り、文化を一度は手放しかけたという内容も見た。
砂に描かれることの多いソナ。 すぐに消えてしまう。 これで後学者がいなくなると、下手したら一世紀で文化は忘れられてしまう。
だが、学者たちが立ち上がり、ソナのパターンとそれに呼応する話を記録し、今では文献に纏めることに成功したんだとか。
そしてオプションとして、この幾何的なアートに数学的知見で切り込み、前述の『パターンの解明』にまで挑んだ。
ドラマだねー! 学者根性を感じるというか…ネットには資料殆んどないけど。

確かに、研究したところであまりこの研究を求めてる人もぶっちゃけいなさそう。 たが、キチンと記録に残されていった点や解析も行われたというのはグッと来る。
無機質なドットと線にロマンを見出だしたあたりに情熱だよね。
お陰様で、ネタがわかっちゃうと小ネタにしやすいナイスな話題が出来た 笑
最大公約数?! ってなるよね。 なったんだ。 なったの。(圧)

それにしても、色んなアートがあるもんだ…。

科学者はなぜ神を信じるのか

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科学者はなぜ神を信じるのか
(コペルニクスからホーキングまで)
著者: 三田 一郎

本屋に行けばほぼ必ず立ち止まるブルーバックス新書コーナーに洒落たジャケットがあったので買った一冊。 ジャケ買い
最近のブルーバックスはジャケットが いい んだ ぞ!

西洋科学史とその歴史的背景 ( タイトル通りキリスト教が良く絡んでくる、特にカトリック ) + 物理学者エピソードが羅列されている本。

ブルーバックスにしては異色の方向性だし、amazonのレビューも異例に伸びててビックリした。
レビューにもあるけど、タイトルに対する直接的な回答はない ( 著者からの推測はあるけど ) ので、そこは注意かも。


地動説と天動説から始まる物理学者の謎解きは紀元前5世紀、ピタゴラスの時代まで遡る。
地動説といえば16世紀の代表的な学者コペルニクスガリレオが有名だが、実は紀元前5世紀、まだ聖書も編纂されていない時代にそのモデルは予言されていた。

ではなぜ天動説が主流だったの? という問には、当時の権力関係で優位にある者が天動説を唱え、キリスト教会が彼を支持したからなのね。要は権力。
( ピタゴラスと同じ時代ではアリストテレスが、更に先に進むとトマス=アクイナスという神官がアリストテレスの持論を引っ張り出してきた )
この時、教会は神の存在=教会の権力を裏付けるために科学を後ろ楯にしようとしたのは面白い構図。

その後、大航海時代 ( 16世紀 ) が始まれば星をコンパスにして旅に出る船乗り達や学者達が『火星の不可思議な動き』『四季によって変わる火星の輝き』に頭を悩ませ、その噂を聞いたコペルニクスがなんとなく地動説で計算をしてみたら、奇妙にも見える火星の動きも、季節によって変化する輝きも物理法則的にアッサリ説明できてしまった──

というところからがヒューマンドラマ。
その後はガリレオケプラーが地動説への提唱に貢献し、ニュートン達の時代へとその物理パズルは引き継がれる。
やがてアインシュタイン相対性理論が確立すると、更に発展した量子論が生まれる。
( 最後の方になると教会も力を失ってるので、本のなかでも鳴りを潜めててぶっちゃけ存在を忘れてしまう… やはり権力…)

ソルベイ会議でのアインシュタインvsボーアの項は読み物としてもなかなか面白かった。 ( 『箱の中の時計』アインシュタインがボーアに提示した思考実験 )
良きライバルの中で良き理論は確立されていくものなのな…。


因みに、個人的に笑ったのは『20世紀考古学最大の発見』
羊飼いの子供達が崖に石を投げて遊んでいたら、たまたま崖に保管されていた遥か昔の壷に石が当たり発見された『イザヤ書』の写本。
これ、子供達の家族に格安であちこちのマニアに売られ、イスラエル政府が買い戻して復元させた考古学的資料だけど、その時の子供らの家族はどんな文言で各地のマニアに売り付けたのかが気になる。
『壷から出てきた骨董品! いつの時代の誰のものかは不明ですが安く売ります! レア、かも…?』
みたいな感じなんだろうか。

ものはちょっと違うけど、ブラジルかどっかで廃医療施設から放射線機器かっさらって大惨事になった事件とかもそうで、謎なもん探しだして見せびらかして大事になるってのは人類史の定期イベントなのかもしれない。

運営方針

投稿テストも兼ねて初記事。


読書家というわけでもない微妙なペースで読み散らかしている本の纏めやらがメイン。
創作から来た人、最高に背後投下だから気を付けてな! ( 透過とは敢えて言わない )

理学関係の本 ( 新書程度 ) も多くなると見込まれるものの、高度な知識なんてのは持ち合わせておらず雑学オブ雑学。
ぶっちゃけた話、専門的なことはあんまりわかってないしその辺の高校生に余裕で負ける。
小学生にも辛うじて負ける。

絵本も紹介するかも。

最後に。
趣味はベース(楽器)。
読書記録については、斜め読みもいいとこ斜め読み!